生薬配合外用剤の男性型脱毛症に対する使用試験

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  • Clinical Evaluation of the Mixture of Herbal Medicine Extracts in Patients with Androgenetic Alopecia

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抄録

4種類の生薬抽出液 (生姜, 人参, 当薬, 牡丹皮) を配合した生薬配合外用剤の男性型脱毛症に対する有用性を検討した。男性型脱毛症と診断された47例を対象とし, 生薬配合外用剤の使用期間は6カ月, 1日1回適量 (約2mL) を患部に塗布した。有用性評価のために, 使用前, 6カ月後に, 前頭部と頭頂部の2カ所の同一部位を毛刈りし, フォトトリコグラム法にて毛髪の本数, 伸長速度, 休止期毛率, 毛髪径および軟毛率の5項目について測定した。被検者の各項目の変化を解析した結果, 生薬配合外用剤使用6カ月後には5項目すべてが有意に改善された。また, スコア化により5つの項目を総合的に評価した結果, 87.2%の被検者に改善効果が認められた。以上のことから, 生薬配合外用剤は, 休止期にある毛包を早く成長期に移行させ, 伸長速度を速め, 毛髪を太くする作用を持つことが確認された。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 66 (3), 280-282, 2004

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (10)*注記

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