下咽頭癌T3,T4症例に対する化学放射線同時併用療法の治療効果

  • 塩野 理
    横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
  • 石戸谷 淳一
    横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
  • 河野 敏朗
    横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
  • 高橋 優宏
    横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
  • 遠藤 亮
    横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
  • 小松 正規
    横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
  • 渡辺 牧子
    横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
  • 三嶽 大貴
    横浜市立大学附属市民総合医療センター耳鼻咽喉科
  • 佃 守
    横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Concurrent chemoradiotherapy in patients with T3 or T4 hypopharyngeal carcinoma

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抄録

下咽頭癌T3,T4症例に対し当科で施行している化学放射線同時併用療法の治療効果を検討した。合併症のない症例に対し,放射線治療は61.2~72Gy,化学療法はドセタキセル(DOC),シスプラチン(CDDP),5-FUの3剤(TPF療法)またはCDDP,5-FU,メソトレキセート(MTX),ロイコボリン(LV)の4剤(CFML療法)を用いた。24症例が対象となり, T3:8例,T4:16例,N0:1例,N2b:9例,N2c:10例,N3:4例であった。一次治療後,原発巣でのCR率はT3で75%,T4で56%,頸部リンパ節でのCR率はN2bで33%,N2cで20%,N3で25%であった。生存率はT3とT4との間に有意差を認めたが,N分類では有意差を認めなかった。進行期であるT3,T4症例ではほとんどが複数のリンパ節転移を有するため,原発巣の進展範囲によって治療効果に有意差を生じたものと考察された。

収録刊行物

  • 頭頸部癌

    頭頸部癌 33 (1), 30-34, 2007

    日本頭頸部癌学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (23)*注記

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