腹腔鏡下低位前方切除術後トロッカー挿入部に発生したRichter herniaの1例

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タイトル別名
  • A Case of Richter's Hernia at a Trocar Port Site after Laparoscopic Surgery

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抄録

症例は60歳女性。直腸癌に対し, 腹腔鏡下低位前方切除術を行った。左下腹部の12mmトロッカー挿入部からドレーンを留置し, 術後第3日目にドレーンを抜去したところ, その2日後より腸閉塞症状を呈した。イレウス管造影にて小腸の完全閉塞を認め, 腹部CT検査で皮下に脱出した小腸を認めたため, 再手術を行った。外腹斜筋腱膜の隙間より小腸の半周がRichter型に脱出していたため, 同部の小腸を部分切除し, 腱膜は縫合閉鎖した。ポート部ヘルニアによる腸閉塞は比較的まれな合併症ではあるが, 下部消化管や婦人科の腹腔鏡手術が増加するに従い, 最近報告例が増加しており, 文献的考察を加え報告する。

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参考文献 (28)*注記

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