口腔リハビリテーション科開設1年間の臨床統計

書誌事項

タイトル別名
  • Clinico-Statistical Analysis of Patients at the Department of Oral Rehabilitation from June 2004 to May 2005
  • -平成16年6月から平成17年5月までについて-

この論文をさがす

抄録

平成16年6月に口腔機能全般に対応する診療科として口腔リハビリテーション科が昭和大学歯科病院に開設された.この新設診療科における新患患者の診療実態を把握する目的で, 平成16年6月から平成17年5月までの開設1年間における新患患者ならびに診療内容の統計調査を施行し, 以下の結果を得た.1.総新患数は527名であり, 0~6歳の乳幼児期の新患患者数が最も多く, 次いで7~12歳の学童期が多かった.性別では40歳代では男性が, 80歳以上では女性が多い傾向だったが, 全体として男女差は認められなかった.2.院内の他科からの紹介が163名, 他院や施設などの院外からの紹介は275名だった.3.原疾患では, 頭頸部腫瘍が16.9%, 機能性構音障害9.1%, 精神発達遅滞7.8%であった.4.機能障害では, 摂食・嚥下障害が49.3%と最も多く, 構音障害28.5%, 呼吸障害5.3%であった.5.治療内容では, 摂食機能療法が36.8%, 言語聴覚療法が29.9%, 補綴物の作製が9.1%であった.6.検査内容では, 嚥下造影検査が106件で, 閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症候群 (以下OSAHS) に対する検査であるアプノモニター検査が22件であった.7.補綴物の全作製数は84であり, 顎義歯が29.8%, 舌接触補助床が19.0%, OSAHSに適応する口腔内装置が19.0%だった.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (7)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ