C型慢性肝炎に対するグリチルリチン製剤静脈内投与前の 少量間欠瀉血療法の有用性について

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  • Utility of a little phlebotomy intermittently just before intravenous injection of glycyrrhizin for patients with chronic hepatitis C

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抄録

グリチルリチン(GL)製剤投与中のC型慢性肝疾患8例に対して50mlを脱血後にGLを投与する少量間欠瀉血療法を施行した.血清フェリチン20ng/mlを目標に本療法を継続し,瀉血期間中はGLの投与量は変更しなかった.合併症は認めなかったが1例のみ患者希望により中止した.治療を完遂した7例において平均瀉血量は1221±1055mlで血清フェリチン値は瀉血前253±233ng/mlから18±5ng/mlへ有意に低下した(p=0.038).ALT値は全例低下し,瀉血前74±22IU/Lから瀉血後41±12IU/Lと有意差を認めた(p=0.001).GL投与前の少量間欠瀉血療法は今後有望な治療法として期待できる.<br>

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