超高圧下における斜長石の非晶質化

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タイトル別名
  • Amorphization of plagioclase under ultrahigh-pressure

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抄録

マスケリナイトの存在は,隕石の衝撃程度を示すショックステージの指標の1つであり,その生成圧力は衝撃回収実験から見積もられている.しかし,衝撃回収実験における圧力保持時間は,母天体における衝撃の圧力保持時間と大きく異なる.本研究では,非晶質化圧力の時間依存性を検討するため,ダイヤモンドアンビルセルを用いて,Ab99,Ab89, Ab4の粉末試料で静的高圧実験を行った.回収試料のラマン分光,TEMによる構造解析により,Ab99,Ab89,Ab4の非晶質化圧力は37,34,25GPa以下と見積もられ,斜長石のアルバイト成分が増加する程,非晶質化圧力は高くなることが明らかになった.これは衝撃回収実験における非晶質化圧力と同様の傾向である.室温での静的高圧実験における非晶質化圧力は,衝撃回収実験における非晶質化圧力に比べてわずかに低い(>3GPa)が,有意な差は見受けられない.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680523043712
  • NII論文ID
    10019865504
  • NII書誌ID
    AA11456893
  • DOI
    10.14824/jakoka.2007.0.93.0
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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