物理吸着を利用したカーボンナノチューブ可溶化デザイン

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タイトル別名
  • Solubilization of Carbon Nanotubes and Their Applications
  • ブツリ キュウチャク オ リヨウシタ カーボン ナノチューブ カヨウカ デザイン

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抄録

カーボンナノチューブ(CNT)は夢のナノマテリアルと言われて早 15 年が経った.しかしマテリアルとしての利用が順調に進んでいるとは言いがたい.その原因は主に二つあげることができよう.一つはコストの問題であり,もう一つは不溶不融であるというハンドリングの問題である.不溶不融のポリマーが研究開発の現場で好まれないのとまったく同様の理由で,不溶不融の CNT は扱いやすい物質ではなかったのである.しかし,近年さまざまなアプローチで CNT を溶媒中に安定分散させる方法が確立してきた.筆者らのグループにおいても,その展開に大きな役割を果たしてきた.そのうちのいくつかの研究とその周辺研究についてまとめた.これらのアプローチが確立され,ハンドリングの困難さを克服できたならば,研究開発はさらに加速され,もう一つの問題であるコストの高さについてもやがて克服できるはずである.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 64 (9), 539-552, 2007

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (387)*注記

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