皮膚科領域感染症におけるプルリフロキサシンの有用性の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Evaluation of Prulifloxacin in Patients with Skin and Soft Tissue Infections
  • 治療 皮膚科領域感染症におけるプルリフロキサシンの有用性の検討
  • チリョウ ヒフカ リョウイキ カンセンショウ ニ オケル プルリフロキサシン ノ ユウヨウセイ ノ ケントウ

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抄録

皮膚科領域細菌感染症におけるプルリフロキサシンの有用性および安全性を検討した。49例の各種細菌性皮膚疾患を有する患者に対し,プルリフロキサシン1回200mg を1日2回経口投与(原則として7日間)し,その臨床効果を検討した。臨床効果が判定できた46例の有効率は91.3%(42/46)であった。疾患別の有効率は表在性皮膚感染症100%(14/14),深在性皮膚感染症88.9%(8/9),慢性膿皮症87%(20/23)であり,各種細菌性皮膚疾患において高い効果が認められた。細菌学的には,投与開始時での分離菌(13菌種39株)は治療終了時点ではすべて検出されなかった。副作用として1例に胃腸障害,1例に下痢・関節痛が出現したが,その後速やかに回復した。以上の結果より,皮膚科領域細菌性皮膚疾患の治療に対し,本剤の投与は有用であると考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 69 (2), 197-200, 2007

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (14)*注記

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