CO存在下における種々の担持金属触媒を用いたナフタレン,テトラリン水素化反応

  • 鈴木 岳彦
    埼玉大学大学院理工学研究科 物質科学部門
  • 関根 洋
    埼玉大学大学院理工学研究科 物質科学部門
  • 大嶋 正明
    埼玉大学大学院理工学研究科 物質科学部門
  • 黒川 秀樹
    埼玉大学大学院理工学研究科 物質科学部門
  • 三浦 弘
    埼玉大学大学院理工学研究科 物質科学部門

書誌事項

タイトル別名
  • Hydrogenation of Naphthalene and Tetralin in the Presence of CO over Various Supported Metal Catalysts
  • CO ソンザイカ ニ オケル シュジュ ノ タンジ キンゾク ショクバイ オ モチイタ ナフタレン テトラリン スイソカ ハンノウ

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抄録

Al2O3担持Co,Ni,Ru,Rh,Pd,Pt触媒で純水素およびCO混合水素を用いたナフタレンおよびテトラリンの水素化反応を行い,各担持金属の触媒活性を比較,評価した.純水素を用いた水素化反応においてはRh/Al2O3が最も高い活性を示した.2%CO混合水素を用いた場合,Co/Al2O3,Ni/Al2O3,Ru/Al2O3,Rh/Al2O3ではナフタレン水素化反応と副反応であるCOのCH4への水素化反応が同時に進行した. これに対してPd/Al2O3でのみCO水素化反応を進行させることなくナフタレン水素化反応を選択的に進行させることができた.担持金属間での触媒活性の序列は純水素を用いた反応とCO混合水素を用いた反応で大きく異なり,CO共存下ではPdが最も高活性となった.吸着CO-FTIR測定より,CO共存下で芳香族水素化反応に高い活性を示したPd/Al2O3では配位不飽和度の高いサイトに吸着した1950 cm−1以上の高波数側COとの結合が弱いことがわかった.

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参考文献 (33)*注記

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