外陰部Paget病の夫婦例

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タイトル別名
  • Extramammary Paget’s Disease in a Married Couple
  • ガイインブ Pagetビョウ ノ フウフレイ

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抄録

夫婦で発症した乳房外Paget病の2症例を経験したので報告する.症例1:70歳男性.初診の5年前より外陰部の不整形紅斑,糜爛が出現した.平成11年6月11日当科紹介受診した.組織学的に乳房外Paget病と診断し,10 mmはなして拡大切除した.症例2:65歳女性.症例1の妻で症例1との血縁関係はない.夫が乳房外Paget病で手術を受けた約半年後に両大陰唇から陰核にかけての搔痒を伴う浸潤性紅斑,糜爛に気づき当院産婦人科受診.乳房外Paget病の診断で拡大切除を受けた.組織のPCR-RFLPではHPVは検出されなかった.乳房外Paget病の発生頻度は不明であるが,偶然に夫婦に発症することはかなり低い確率であることから,他種のウイルスあるいは未知の環境因子などの関与を示唆すると考えられる.

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参考文献 (27)*注記

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