カプセル内視鏡による小腸出血の診断

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  • Diagnosis of small intestinal bleeding using video capsule endoscopy

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抄録

カプセル内視鏡は2000年にGIVEN Imaging社が世界に先駆けて開発し, 欧米を中心に小腸疾患に対し広く用いられ, 従来の小腸透視やプッシュ式小腸鏡に比べて診断能に優れている。われわれはオリンパス・メデイカル・システム社との共同研究により国産の新型カプセル内視鏡を開発した。その特徴は画像解像度および観察深度の向上, 光量の自動調節機能ならびにカプセル内視鏡の画像を撮影と同時に観察できる携帯型のリアルタイム・ビューアーである。ダブルバルーン内視鏡 (DBE), 続いてシングルバルーン内視鏡 (SBE) も登場し, 診断のみならず治療への有用性も多く報告され, カプセル内視鏡はDBE/SBEと相まって小腸出血の診断, 治療に大きく貢献するものと思われる。しかし, これらの内視鏡を組み合わせた小腸出血に対する診断, 治療のアルゴリズムはまだ確立されていない。今後, 小腸透視, 出血シンチ, 血管造影などといった従来のモダリティーを組み合わせた小腸出血に対するアプローチの確立が望まれる。

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参考文献 (24)*注記

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