上行結腸間膜に発生した平滑筋肉腫の1例

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  • A Case of Leiomyosarcoma Arisen in the Ascending Mesocolon

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抄録

症例は61歳, 女性。2005年7月右下腹部痛, 右下腹部腫瘤を自覚し, 近医を受診した。腹部エコーにて5cm大の腫瘤を指摘され, 当院に精査目的にて入院となった。右下腹部に軽度可動性をもつ5cm大の腫瘤を認めた。造影CTにて十二指腸尾側, 下大静脈, 右腸腰筋, 右尿管の腹側に4cm大の境界比較的明瞭, 内部が不均一に造影される4cm大の腫瘤を認め, この腫瘤の栄養血管はSMAの分枝であった。腸間膜あるいは後腹膜腫瘍の診断で手術を施行した。開腹すると上行結腸の間膜に6.5×4.5cmの腫瘍が存在し, 栄養血管はSMAの分枝と右卵巣動脈で, 腫瘍摘出術を施行した。病理組織学的検査で腫瘍は紡錘形の異型細胞が充実性に増殖し, 免疫染色でα-SMA (+), desmin (+), c-kit (-), CD34 (-), S-100 (-) で平滑筋肉腫と診断した。術後1年7カ月の現在再発を認めていない。

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