新しいパラダイムとしてのがん抑制遺伝子のJanus(ヤヌス)機能―メタボリックシンドロームと発がんをつなぐ分子機構―

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  • Janus-faced function of tumor suppressor genes as a new paradigm of cancer research-link between metabolic syndrome and carcinogensis-

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抄録

過栄養,肥満,2型糖尿病と発がんの関連が注目されているが,両者をつなぐ分子機構は明らかでなく,単に現象論にすぎなかった.しかし,この1∼2年,細胞増殖とエネルギー·ホメオスタシスをともに制御するマスター遺伝子が見出されて,両者をつなぐ分子機構の解明が現実的になってきた.しかも,そのマスター遺伝子がLkb1p53などのがん抑制遺伝子であることがわかり,発がんと栄養·エネルギー代謝の関連にスポットライトがあてられている.これを基盤として,がん予防に役立つ生活習慣の実践あるいは有効なchemopreventionの開発にも新しい潮流が始まろうとしている.<br>

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