足把持力測定の試み  測定器の作成と測定値の再現性の検討

  • 村田 伸
    医療福祉専門学校緑生館理学療法学科 佐賀医科大学地域保健・老人看護学講座
  • 忽那 龍雄
    佐賀医科大学地域保健・老人看護学講座

書誌事項

タイトル別名
  • The Trial of Measurement of Foot Grasp Power. Development of a New Apparatus and the Reproducibility of Measurement Values.
  • アシ ハジリョク ソクテイ ノ ココロミ ソクテイキ ノ サクセイ ト ソクテイチ ノ サイゲンセイ ノ ケントウ
  • -Development of a New Apparatus and the Reproducibility of Measurement Values-
  • -測定器の作成と測定値の再現性の検討-

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抄録

本研究の目的は,足把持力測定器を試作して,測定値の再現性を検証し,足把持力と重心動揺や走行速度との関係を明らかにすることである。男性55名22.1歳±3.2,女性60名21.2 歳±2.2,計115名の健常者を対象として,足把持力を測定するとともに,重心動揺(GS3000による)及び30 mの走行速度を測定した。まず,試作測定器による足把持力3回の測定値の再現性は,級内相関係数r = 0.973であり,高い再現性を示した。また,足把持力は性差が認められ,男性が有意に強かった。足把持力と重心動揺との関係は,女性に有意な負の相関,男性では負の相関傾向が認められ,走行速度とは,男女とも有意な正の相関を認めた。これらのことから,足把持力は姿勢の安定に関与し,走行時は前進駆動力としての役割を果たしていることが示唆された。また,試作した測定器は,臨床応用が可能な測定器であると考えた。<br>

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