書誌事項
- タイトル別名
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- The Usefulness of Autologous Blood Transfusion in Oral and Maxillofacial Surgery
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抄録
近年, 同種血輸血によるHIV, 肝炎ウィルスなどの感染, 輸血後移植片対宿主病 (GVHD) などの副作用防止の点から, 自己血輸血が普及してきている.今回, 昭和大学歯科病院にて1996年1月から1997年4月までの1年4か月の問に自己血輸血を行った症例についてその有用性をretrospectiveに検討した.対象症例数は107例で, 手術別では下顎枝矢状分割咬合改善術95例, 上下顎骨同時移動術5例, 悪性腫瘍症例7例であった.下顎枝矢状分割咬合改善術では平均出血量671ml, 自己血輸血量は400~800mlであった.上下顎骨同時移動術では平均出血量1461ml, 自己血輸血量は1200~1600mlであった.顎変形症症例で同種血輸血を必要とした症例は, 1例のみであった.悪性腫瘍症例では7例中4例で同種血輸血が回避できた.また, 3例では同種血輸血を余儀なくされたが, 自己血輸血により, その使用量を削減できた.これらのことより, 口腔外科手術における自己血輸血は有用であると考えられた.
収録刊行物
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- The Journal of Showa University Dental Society
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The Journal of Showa University Dental Society 18 (2), 202-205, 1998
昭和大学・昭和歯学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204835658368
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- NII論文ID
- 10020436380
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- NII書誌ID
- AN00117140
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- ISSN
- 21865396
- 0285922X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可