常温重合型粘弾性レジンを用いた小型鼻口腔瘻栓塞子

• 福田 雅幸

  秋田大学医学部附属病院歯科口腔外科

• 宮本 洋二

  秋田大学医学部附属病院歯科口腔外科

• 飯野 光喜

  秋田大学医学部附属病院歯科口腔外科

• 幸地 省子

  東北大学歯学部附属病院顎口腔機能治療部

書誌事項

タイトル別名

• Clinical Application of Self-curing Viscoelastic Resin Obturator for Oronasal Fistula Closure

抄録

口唇口蓋裂患者の口蓋形成術後の鼻口腔痩は,顎裂が存在する症例では二次的顎裂部骨移植術時に閉鎖することが多い.しかし,摂食障害や構音障害がある場合には,その改善に痩孔閉鎖装置が必要である.従来の痩孔閉鎖装置は,アクリル樹脂とワイヤーによる床装置が用いられてきたが,床内面への食物残渣の停滞による不快感や維持を乳歯に求めることから十分な安定が得られず,その使用・管理にあたっては保護者や患児の精神的苦痛を伴う場合も少なくない.そこでわれわれは,常温重合型粘弾性レジンを用いて,痩孔周囲のアンダーカットを利用した小型の栓塞子を考案した.本装置は,作製法が容易で,扱いやすく,装着時の違和感も少ない装置が完成した.

収録刊行物

• Journal of Japanese Cleft Palate Association

  Journal of Japanese Cleft Palate Association 29 (3), 322-324, 2004

  Japanese Cleft Palate Association

キーワード

• 鼻口腔痩
• 栓塞子
• 常温重合型粘弾性レジン

詳細情報

• CRID: 1390282680429996544
• NII論文ID: 130004586502
• NII論文ID: 10020437645
• NII書誌ID: AN00188874
• DOI: 10.11224/cleftpalate1976.29.3_322
• ISSN: 03865185
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2005089031
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可