喫煙ステージ別の禁煙率

書誌事項

タイトル別名
  • Smoking Cessation Rate by the Stages of Self-change of Smoking Behavior
  • キツエン ステージ ベツ ノ キンエンリツ

この論文をさがす

抄録

目的:人間ドックを受診した喫煙者を対象として喫煙ステージごとの1年後の禁煙率を明らかにすることを目的とした.方法:2000年11月から2005年1月に三井記念病院総合健診センターで人間ドックを受診した喫煙者のうち2年連続して受診した3,944人(男性3,529人,女性415人)を対象とし,問診票の記載に基づいて喫煙ステージを準備期,関心期,無関心期に分類した。無関心期についてはさらに「無関心期1(今後1年以内に禁煙しようと考えているが6カ月以内に禁煙する予定がない)」,「無関心期2(禁煙を考えていない)」および「無関心期3(禁煙を絶対にしない)」に細分化した.初年度の喫煙ステージ分類別に次年度の喫煙ステージの割合を算出した.結果:次年度に禁煙した者は6.8%,喫煙継続者で喫煙ステージが上昇した者は9.7%,低下した者は8.1%であった.禁煙率は,準備期16.7%,関心期7.9%,無関心期全体5.4%であった.無関心期のうち,無関心期1は5.8%,無関心期2は5.0%,禁煙を絶対にしないと回答した無関心期3は13.8%であった.結論:人間ドックにおいて喫煙ステージの分類を行うことは禁煙の行動変容の準備性を把握するのに役立つと思われた.禁煙を拒否する群に対してもあきらめることなく指導をする必要性も認識されたものの,喫煙ステージごとにどのような指導を行うべきかについては今後の課題である.

収録刊行物

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ