高橋余一「生活絵巻」の成立と社会化

Bibliographic Information

Other Title
  • タカハシ ヨイチ セイカツ エマキ ノ セイリツ ト シャカイカ

Search this article

Abstract

近年、近代から高度経済成長期までの農山漁村の暮らしを記録する新たな絵画資料が各地で誕生している。この絵画資料は高齢者が自分の個人史を絵に記録した作品で、自分史の一形態として位置づけられる。本稿で取り上げる「生活絵巻」は、岐阜県加茂郡古井町(現美濃加茂市本郷町)出身の高橋余一によって描かれた絵巻物である。1962年から1984年にかけて制作され、全国の絵画資料の中でも初期の作品にあたる。以下では「生活絵巻」の制作とその社会化の過程を検討することによって、地域の歴史資料としての「生活絵巻」の意義を解明する。

Journal

Citations (1)*help

See more

References(25)*help

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top