グラム陽性細菌の新しい分子シャペロンシステム

  • 鶴野 圭悟
    九州大学大学院生物資源環境科学府
  • 杉本 真也
    九州大学大学院農学研究院,同大学バイオアーキテクチャーセンター
  • 園元 謙二
    九州大学大学院農学研究院,同大学バイオアーキテクチャーセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Novel Molecular Chaperone Systems in Gram-positive Bacteria
  • グラム ヨウセイ サイキン ノ アタラシイ ブンシ シャペロン システム

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抄録

生体にはタンパク質の合成から分解まで,様々な出来事に関与する分子シャペロンと呼ばれる一群のタンパク質が存在する.これまでに様々な真核生物や,大腸菌を中心としたグラム陰性細菌由来の分子シャペロンの機能,構造,分子機構については多くの報告がなされているが,グラム陽性細菌の分子シャペロンに関する知見はほとんど得られていない.しかし近年,グラム陽性細菌の分子シャペロンはグラム陰性細菌とは異なる特徴的な分子機構や機能を有することが示されつつある.ここでは両細菌の分子シャペロンの相違に注目し,その発現制御機構,機能,構造などについて解説する.

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 46 (4), 237-244, 2008

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (84)*注記

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