SIADHを合併した単純ヘルペスウイルス感染にともなう辺縁系脳炎の1例

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タイトル別名
  • Syndrome of inappropriate secretion of anti-diuretic hormone associated with limbic encephalitis due to herpes simplex virus infection-a case report
  • 症例報告 SIADHを合併した単純ヘルペスウイルス感染にともなう辺縁系脳炎の1例
  • ショウレイ ホウコク SIADH オ ガッペイシタ タンジュン ヘルペス ウイルス カンセン ニ トモナウ ヘンエンケイ ノウエン ノ 1レイ

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抄録

症例は79歳女性である.発熱に続き意識障害,痙攣を呈し当科に入院した.意識レベル200(JCS),項部硬直をみとめ,四肢麻痺であった.髄液検査にて細胞増多と蛋白上昇を,MRIにて帯状回・側頭葉内側の病変を,脳波にて周期性同期性放電(PSD)をみとめ,ヘルペスウイルス感染による辺縁系脳炎と診断.また血清ナトリウム低下,尿中ナトリウム排泄正常の所見をみとめ,SIADHの診断基準に合致した.水制限とナトリウム投与によりSIADHは改善し,アシクロビル,ステロイド投与により意識レベルも徐々に改善した.辺縁系脳炎にSIADHが合併した機序として,辺縁系の障害による視床下部の抑制解除,または視床下部・下垂体への炎症の波及が考えられた.<br>

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