集落営農法人による中山間地水田輪作の実態と課題 : 品目横断的経営安定対策の麦・大豆二毛作への影響

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抄録

2007年度から品目横断的経営安定対策がスタートし、水田農業構造改革の下で、麦・大豆を取り込んだ水田輪作営農の確立が求められている。こうした中で、中国中山間地域では従来から集落営農が推進され、近年、その法人化の動きも活発になっている。法人格を有した集落営農(以下、集落営農法人)は、利用権設定による農地集積を基礎として団地的・計画的土地利用が可能であり、水田輪作の主要な担い手として期待される。しかし、中国中山間地域では、麦は収穫期の天候不順や圃場排水性等の問題から作付けが極めて少なく、現状の転作対応は大部分が大豆単作となっている。そうした中、限定的ではあるものの麦・大豆二毛作による水田転作への対応(この場合、稲・麦・大豆の2年3作による水田輪作となる)が生まれている。また、水田輪作を支える新技術の導入試験も進められている。そのため、中山間地域での水田輪作営農の展開可能性を探る上で、集落営農法人における稲・麦・大豆による水田輪作の現段階の到達点及び、麦・大豆二毛作を導入するための条件を検討しておく必要がある。本稿では、広島県中山間地域で稲・麦・大豆の2年3作に取り組む集落営農法人を事例に、麦・大豆二毛作の取組過程を確認し、稲・麦・大豆作の到達点・課題を生産性・収益性の側面から明らかにする。その上で、品目横断的経営安定対策(うち生産条件、不利補正対策)の影響とともに、麦・大豆二毛作の導入に当たっての課題や条件について特に技術目標を提示する観点から検討する。

収録刊行物

  • 農林業問題研究

    農林業問題研究 44(1), 85-91, 2008-06-25

    富民協会

参考文献:  2件中 1-2件 を表示

被引用文献:  3件中 1-3件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10021227173
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00202829
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    SHO
  • ISSN
    03888525
  • NDL 記事登録ID
    9593246
  • NDL 雑誌分類
    ZR7(科学技術--農林水産--農産) // ZR21(科学技術--農林水産--林産)
  • NDL 請求記号
    Z18-410
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  IR 
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