非心臓性胸痛にて救急外来受診例における胃食道逆流症の頻度についての検討

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  • Prevalence of gastro-esophageal reflux disease in patients who attended the emergency room

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抄録

欧米の救急部門では,胃食道逆流症(GERD)による非心臓性胸痛の頻度が高いことが報告されているが,本邦ではその頻度についての検討は少なく,今回検討を行った.対象は2005年3月,6月,9月,12月の4カ月間に当院救急外来を受診した5610例である.内因性疾患のうち,胸痛を主訴とした患者は121例であり,このうち心臓性胸痛例は81例,非心臓性胸痛例は40例であった.非心臓性胸痛例では,呼吸器疾患を有する例が18例,精神疾患が8例であった.GERD例は1例のみであり,非心臓性胸痛例におけるGERDの割合は2.5%であった.今回の検討結果からは欧米と比較して本邦では救急外来を受診する非心臓性胸痛におけるGERDの頻度は低いと考えられた.<br>

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