Flat Panel Detectorを用いた放射線治療時照射線量監視システムの構築と臨床応用

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  • A FUNDAMENTAL AND A CLINICAL STUDY OF DIRECT DOSE MONITORING SYSTEM WITH USING FLAT PANEL DETECTOR

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抄録

【目的】FPDデータを基にした照射時線量評価の可能性を探った. また照射時線量評価から体位変動監視システム構築の可能性を検討した. 【対象と方法】基礎的検討としてFPDによる線量評価と線量計による線量との間の相関について検証した. 臨床的検討として, 乳房温存術後に放射線治療を行った乳癌患者13名を対象とし, FPD上の 3 つの評価点(標的, リスク臓器, 照射野内体外の 3 点)を経時的に評価した. また, FPD画像を基とした体位変動評価とFPD評価点の画素値による体位変動評価とを比較検討した. 【結果と結論】基礎的検討において, 照射野のサイズ・形状・FPDの測定部位にかかわらず, FPD画素値と線量計の線量との間で線形性が確認された. これによりFPDの画素値から照射線量を評価できることが確認できた. 次に, 臨床的検討において治療期間中の体位変動をFPD上の評価点画素値を経時的に比較. 画像上幾何学的な体位の変動が大きく示された場合に, 今回検討した照射時線量評価システムでも変動が大きく認められた. この結果より, 当システムが体位変動を拾い上げるために有用であると考えられた.

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