急性喉頭蓋炎の臨床的検討

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タイトル別名
  • Clinical Study of Acute Epiglottitis
  • キュウセイ コウトウガイエン ノ リンショウテキ ケントウ

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抄録

1999年から2006年までの7年間で,関東労災病院耳鼻咽喉科で入院加療を要した急性喉頭蓋炎症例は64例であり,男性42例,女性22例,年齢は12歳から77歳で平均47.5歳であった。症状出現から初診までの期間は平均3.8日であった。症状としては咽頭痛60例(94%)が最も多く,次いで嚥下時痛57例(89%)であり,呼吸苦は18例(28%)に認めた。全例に抗生剤の投与と,59例(92%)にステロイド剤の併用を行った。気管切開は6例(9.4%)に施行され,全症例とも救命できた。気管切開施行群と非施行群で喫煙歴や糖尿病の有無,Body Mass Indexなどを比較したが,有意差をもって気管切開施行群に多く認めたものはなかった。喉頭蓋嚢胞を有する例は入院期間が遷延化する傾向を認めた。喉頭蓋の腫脹に披裂の腫脹を加味した喉頭全体の局所所見が重症度の評価に重要であった。

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