The effectiveness of the drain blood collection after open heart surgery

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  • 開心術後におけるドレーン血回収の有効性について

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要旨我々は、無輸血体外循環を目標に全ての症例に対して術中洗浄式自己血回収装置(Haemonetics社製セルセーバー)を使用している。このセルセーバーを開心術後の胸腔、心嚢ドレーン出血に対して継続使用することで、術後の輸血量削減にっながるのではないかと考えた。人工心肺を用いた開心術60症例において、術後の胸腔、心嚢ドレーン血をセルセーバーにて回収した30症例をA群、回収せず直接ドレーンバッグへ接続した30症例をB群とし、術後の輸血量を比較した。ドレーン血の回収は、ICU帰室時より翌朝までとした。結果は、A群において有意に術後の輸血量が少なかった。また翌朝、A群のドレーンを回収してできた回収血を血液培養したところ、菌陽性率は約40%であり、その多くは常在菌であるグラム陽性菌であった。今回、回収血を使用した症例で術後感染症に発展した症例はなかったが、ドレーン血回収は術後できる限り早期に行う必要があると考える。開心術後のドレーン血回収は術後の輸血量削減につながり有効である。

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