脂腺母斑の臨床病理学的検討 第1報 年齢や発生部位と病理組織像の変化

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タイトル別名
  • A Clinicopathological Study of Nevus Sebaceus: Relationships between Age, Location, and Histopathological Changes
  • シセン ボハン ノ リンショウ ビョウリガクテキ ケントウ ダイ 1ポウ ネンレイ ヤ ハッセイ ブイ ト ビョウリ ソシキゾウ ノ ヘンカ

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抄録

243例の脂腺母斑を用いて,臨床病理学的検討を行った.臨床的事項として切除時の年齢・性別・発生部位を調査した.病理組織学的事項としては,1)病変部の表皮の変化の有無と種類(無変化,乾癬様,脂漏性角化症様,尋常性疣贅様,脂漏性角化症様と尋常性疣贅様の混在),2)毛包を伴わない独立脂腺の有無,3)真皮乳頭層の脂腺の存在の有無,4)アポクリン腺の有無,5)奇形毛包の有無,6)頭部発生例においては脱毛斑の有無を検討した.この結果,従来いわれていたように,乳児期には奇形毛包はあるものの脂腺の増加や表皮の変化は少なく,学童期頃より表皮の変化が出現し,思春期以降に脂腺の増加とアポクリン腺が増加してくるという傾向が確認されたが,同年齢層であっても必ずしも同じ組織像をとるわけではないことも明らかになった.

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