関節症状を伴った乾癬に対するサラゾスルファピリジン腸溶剤の効能と限界

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タイトル別名
  • The Effects of Oral Salazosulfapyridine on Arthriris in Psoriasis Patients
  • カンセツ ショウジョウ オ トモナッタ カンセン ニ タイスル サラゾスルファピリジン チョウヨウザイ ノ コウノウ ト ゲンカイ

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抄録

サラゾスルファピリジン腸溶剤(SASP)の投与が有効であった関節症状を伴った乾癬の2例を報告した.症例1は59歳,男性.多関節炎型の関節症性乾癬と診断した.しかし,膝関節については炎症の経過が異なっていたため,関節液の穿刺をしたところ,混濁した黄色穿刺液を認め,感染性膝窩嚢胞の合併と判断した.SASPを内服し関節症状の軽快を認めたが,関節の変形が目立ってきたため,メソトレキセートを追加した.症例2は,61歳男性.滴状型の尋常性乾癬と多発性関節炎があり,SASPの投与により紅斑および関節症状も軽快した.当科でSASPを投与した関節症状を伴った乾癬は上記2例を含めて8例経験している.当科における治療経験をもとに,関節症状を伴った乾癬に対するSASPの効能とその限界について提言する.

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参考文献 (43)*注記

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