カイコ限性形蚕系統における付着染色体の識別同定

  • 池嶋 智美
    財団法人 大日本蚕糸会 蚕業技術研究所 東京農工大学連合大学院 連合農学研究科
  • 常山 泉
    財団法人 大日本蚕糸会 蚕業技術研究所
  • 田中 幸夫
    財団法人 大日本蚕糸会 蚕業技術研究所
  • 蜷木 理
    東京農工大学連合大学院 連合農学研究科
  • 原 和二郎
    独立行政法人 農業生物資源研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Identification of the attached chromosome in sex-limited normal marked silkworm, Bombyx mori.
  • カイコ ゲンセイケイ カイコ ケイトウ ニ オケル フチャク センショクタイ ノ シキベツ ドウテイ

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抄録

ESTcDNAクローンのRFLPをマーカーに用いて,限性形蚕系統の付着染色体部分の識別同定ができるか否かを検討した。供試した2つの限性形蚕系統のうち旧限性形蚕系統W3aでは,第2連関群(=RFLG19)のクローンe61およびm113を用いた場合において,雌に雄には認められない共通のバンドが得られた。一方,新限性形蚕系統W73においては,これらのマーカーを用いても雌のみに検出されるバンドは認められなかった。また,第2連関群上の他のクローンを用いた場合では,W3a,W73ともに雌雄のバンドに差異は認められなかった。これらのことから,W3aの付着染色体にはe61-113領域が含まれることが明らかとなった。また,両系統の付着染色体の領域の違いから,付着染色体断片の長さも異なることが示唆された。<br>

収録刊行物

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参考文献 (17)*注記

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