後退量の大きな上顎前突に対しLe Fort I型骨切り術を適用したAngle II級1類不正咬合の一治療例

• 江黒 節子

  昭和大学歯学部歯科矯正学教室

• 篠原 親

  昭和大学歯学部歯科矯正学教室

• 柴崎 好伸

  昭和大学歯学部歯科矯正学教室

• 中村 篤

  昭和大学歯学部第一口腔外科学教室

• 大野 康亮

  昭和大学歯学部第一口腔外科学教室

• 道 健一

  昭和大学歯学部第一口腔外科学教室

書誌事項

タイトル別名

• Surgical Treatment by Le Fort I Osteotomy for the Correction of Angle Class II Division 1

抄録

上顎前歯歯槽部が過度に露出した上顎前突症患者 (Angle Class II division 1) に対し, 矯正治療に加えLe Fort I型骨切り術と下顎枝矢状分割術を併用することで, 顔貌と咬合の改善を計った.Le Fort I型骨切り術は, 術直前に, 上顎左右第二大臼歯を抜去することで得られた抜去空隙を利用し, 後方移動量を増大させた.結果, 上顎中切歯切縁にて, 上方に7.0mm, 後方に5.0mm, 上顎第一大臼歯近心咬頭頂にて, 上方に4.5mm, 後方に7.0mmの移動が可能となり, 更に, 下顎枝矢状分割術の併用により, ANB角は7.0度から3.9度へ改善された.これより本法は, 著しい上顎前突症患者に対し, 良好な顔貌および咬合状態を得る有用な方法と考えられたので, その概要を若干の考察を交え報告する.

収録刊行物

• The Journal of Showa University Dental Society

  The Journal of Showa University Dental Society 17 (1), 68-73, 1997

  昭和大学・昭和歯学会

キーワード

• orthognathic surgery
• Le Fort I osteotomy
• Angle Class II division 1

詳細情報

• CRID: 1390001204835310848
• NII論文ID: 10022003490
• NII書誌ID: AN00117140
• DOI: 10.11516/dentalmedres1981.17.68
• ISSN: 21865396
• ISSN: 0285922X
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1997147805
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可