衛星データを用いたインフラ整備・農地管理・土地利用の調査

  • 小川 茂男
    農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所

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タイトル別名
  • Survey of infrastructure, agricultural management and land use using satellite images
  • エイセイ データ オ モチイタ インフラ セイビ ノウチ カンリ トチ リヨウ ノ チョウサ

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抄録

<p>農業・農村空間に広がる農地、施設、作物情報を把握する上で、衛星データを用いた解析事例が蓄積されてきた。その特徴として、日本国内では土地利用や作付けが多彩・複雑で、かつ、高い推定精度を要求されることから、IKONOS データ(解像度が1m、4m)や連続した複数の衛星データ、補助データ(GIS データ等)を用いることで解析精度を向上させた研究事例が多くみられた。海外では大縮尺の地図や統計データが得にくいこともあり、Landsat やSPOT 衛星データを用いた、焼き畑農業の実態や集落周辺の土地利用分布、10 年以上の衛星データから土地利用の変遷を調査するなどの事例が報告されている。超高解像度衛星データでは、目視判読によって果樹園の状態、ため池や農業用施設等の情報が読み取れ、ゆがみも少ないことから、適切な水・土地資源管理計画、鳥獣害対策を策定する上でも貴重であることが報告されている。本報告では、以上のようなインフラ整備・農地管理・土地利用の調査に衛星データを応用した事例を地域・テーマ毎に概要を紹介する。</p>

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