書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of cardiopulmonary bypass under beating-heart at valve replacement and vascular graft replacement
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抄録
要旨:我々は2005年より高度の心機能低下を含む症例に対し、持続的常温血液冠灌流(Continuous Warm Blood: CWB)を用いた心拍動下体外循環を施行し、その有用性については前回、体外循環技術にて報告した。今回、新たな症例を追加し、方法別に大動脈ルートカニューレを用いてCWBを行った心拍動下症例(RB群)と心停止下症例(RA群)、冠動脈流入口へ直接カニューレを挿入して選択的にCWBを行った心拍動下症例(SB群)と心停止下症例(SA群)の4群に分類し比較検討した。CWBは、体外循環を確立させたのち、体外循環回路血液を心筋保護液注入ポンプで回路内圧や先端圧を確認しながら温度33℃ で行った。RB群とRA群、SB群とSA群で心肺時間、遮断時間、手術前後の生化学データを比較した結果、RB群はRA群に比べCKに上昇抑制が認められ、心肺時間が有意に短縮されていた。SB群とSA群の比較では、データの有意上昇を認めなかった。CWBを用いた心拍動下体外循環は方法を工夫することで、安全に行えることが示唆された
収録刊行物
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- 体外循環技術
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体外循環技術 35 (4), 391-395, 2008
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679633364864
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- NII論文ID
- 10023918657
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- NII書誌ID
- AN1020635X
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- ISSN
- 18845452
- 09122664
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可