書誌事項
- タイトル別名
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- A molecular chaperone inducer as potential therapeutic agent for neurodegenerative diseases
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抄録
小胞体(ER)ストレスは,折りたたみ不整な蛋白が細胞内に蓄積することによって生じ,アルツハイマー病などの神経変性疾患の病理過程に関与しているとされる.ERストレスに対し,細胞は反応機構を元来備えており,ストレス状況からの離脱を図る.本研究はERストレス反応機構の1つである分子シャペロン誘導を人為的に行い,ストレスからの離脱を図ることで,アルツハイマー病(AD)などの神経変性疾患の治療に応用しようとするものである.分子シャペロンBiPのプロモーターを用いた解析から,我々はBiP誘導剤(BIX:BiPinducerX)を得た.細胞実験から,BIXはBiPのみ誘導し,他のERストレス反応分子を誘導させないことが示された.また,BIXで処理した細胞はERストレスに耐性を示し,ERのアポトーシス誘導分子の発現を抑えることが示された.さらに,マウスの脳室にBIXを前投与し,脳虚血を負荷すると梗塞巣の面積の減少をもたらし,神経症状の軽減が認められた.このBIXの効果は,梗塞周辺領域でERのアポトーシス誘導分子の発現を抑えることによることが示された.以上のように,BIXはERストレスから生じるアポトーシスを抑制し,ADをはじめとする神経変性疾患の治療薬になることが示唆された.
収録刊行物
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- 日本神経精神薬理学雑誌
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日本神経精神薬理学雑誌 27 (2), 63-67, 2007-04-25
日本神経精神薬理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050007314766232320
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- NII論文ID
- 10023964093
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- NII書誌ID
- AN10437793
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- ISSN
- 13402544
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- HANDLE
- 10458/2288
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles