脳性麻痺片麻痺患者における非麻痺側の歩行分析評価

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タイトル別名
  • Gait Analysis Evaluation of Uninvolved Side in Patients with Hemiplegic Cerebral Palsy

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抄録

脳性麻痺は発達早期の脳の異常病変により運動障害をきたし,痙性,筋力低下,反射亢進などの病態を呈する.多くの脳性麻痺片麻痺では片側の優位な運動障害があるだけではなく,反対側の運動機能も少なからず障害される.脳性麻痺片麻痺患者の麻痺側に関する歩行分析の報告は多数あるが,非麻痺側に関する報告はほとんどない.今回我々は手術治療を行っていない脳性麻痺片麻痺患者12例を対象に評価を行ったので文献的考察を加え報告する.性別は男性4例,女性8例,年齢は9歳10ヶ月から22歳4ヶ月,平均年齢14歳6ヶ月であった.アニマ社製三次元動作分析装置MA2000,フォースプレートMG1090を用いて運動力学・運動学的評価を行った.脳性麻痺片麻痺患者の非麻痺側では正常歩行者と比べ運動学的評価では股,膝,足関節において可動域の増加や特徴的な角度変化パターンを認める症例が存在した.また,非麻痺側の歩行に機能的脚長差が影響を及ぼしている可能性が示唆された.

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