断乳時の桶谷式乳房マッサージによる主観的不快症状,乳房緊満および乳房表面皮膚温度の変化

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  • The change of subjective indisposition, engorgement, and mammary surface skin temperature by the Oketani style breast massage in the child weaning period

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抄録

目 的<br>研究の目的は断乳時における乳房マッサージの刺激による影響を,母親が感じる主観的不快症状,乳房緊満および乳房表面皮膚温度の変化から明らかにする。<br>対象者および方法<br>対象者は桶谷式マッサージを受けた産後12ヵ月から2年1ヵ月までの母親10名であった。主観的不快症状は対象者よりVAS(0-10)で,乳房緊満は助産師がVAS(0-10)にて測定した。乳房表面皮膚温度の測定は,赤外放射温度計サーモトレーサ(TH5104,NEC三栄)で,乳房マッサージ施行前と施行後1分・3分・5分とした。分析は熱画像処理プログラム(TH51-701)を用いて,最高温度・平均温度を求めた。<br>結 果<br>憂鬱な気分は断乳3日,10日目のマッサージ前には顕著に訴え,マッサージ後には改善された。乳房マッサージにより,乳房緊満は軽減された。断乳3日目では,乳房表面皮膚温度は8名中7名がマッサージ後に上昇していた。断乳10日目の乳房表面皮膚温度はマッサージ後に6名中2名上昇し4名は下降した。<br>結 論<br>桶谷式乳房マッサージは血液循環を良好にし,不快症状を緩和しながら適切な断乳を行うための効果的な方法であると考えられる。

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