大腿筋膜で断端補強した感染性総腸骨動脈瘤の1例

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タイトル別名
  • PATCH REINFORCEMENT OF THE ARTERIAL STUMP USING FASCIA LATA FOR INFECTED ANEURYSM OF THE ILIAC ARTERY

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抄録

感染性総腸骨動脈瘤に対する瘤切除の後,断端を大腿筋膜で補強し,良好に経過した症例を経験したので報告する.症例は87歳,男性.腰痛と発熱を主訴に近医を受診し,CTにて感染性左総腸骨動脈瘤を認めたため,当院紹介となった.当院にても感染性左総腸骨動脈瘤の診断で,緊急手術を施行した.まずfemorofemoral cross-over bypass(F-Fバイパス)を造設し閉創,その際に大腿筋膜を切除しておいた.その後に開腹し,瘤壁の切除と十分な洗浄を施行し,断端部に大腿筋膜を使用して補強した.術後は,断端破綻を生ずることなく経過良好であった.術後2年4カ月を経過した,現在も元気に通院している.

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参考文献 (17)*注記

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