脳血管障害患者における座位前方リーチテストの臨床的有用性の検討

  • 寺垣 康裕
    榛名荘病院 総合リハビリテーションセンター 群馬大学大学院 医学系研究科保健学専攻
  • 新谷 和文
    榛名荘病院 総合リハビリテーションセンター
  • 臼田 滋
    群馬大学大学院 医学系研究科保健学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Usefulness of the Forward Reach Test for Stroke Patients
  • ノウ ケッカン ショウガイ カンジャ ニ オケル ザイ ゼンポウ リーチ テスト ノ リンショウテキ ユウヨウセイ ノ ケントウ

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抄録

本研究の目的は,脳血管障害患者の座位前方リーチテストの臨床的有用性の検証であり,脳血管障害患者22名を対象に座位前方リーチテストを実施し,Optical Righting Reactions(ORR)・Trunk Control Test(TCT)との関連性,Functional Reach Test(FRT)・Functional Movement Scale(FMS)・Functional Independence Measure-motor item(FIM-m)との関連性を検討した。座位前方リーチテストはORRと中等度の相関を認め,体幹機能の関与が伺えた。座位前方リーチテストとFRT間に有意な相関を認め,今後の予後予測への利用を踏まえると発症早期から実施可能な座位前方リーチテストの臨床的測定意義は大きい。座位前方リーチテストとFMS間に中等度の相関を認め,下肢機能を含めた測定が有用と考えた。座位前方リーチテストは体幹機能の経時的変化を定量的に追え,簡便かつ短時間で実施可能な評価指標であり臨床的に有用であると考えられた。<br>

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