関節リウマチ症例に対する水中運動療法の効果―上肢筋硬度(柔軟度)測定結果を含めて―

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タイトル別名
  • Effects of Under-water Therapeutic Exercise on Patients with Rheumatoid Arthritis
  • ―上肢筋硬度(柔軟度)測定結果を含めて―

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抄録

関節リウマチ(RA)症例に対する水中運動療法の効果を,筋硬度測定を含めて検討し報告する.対象は,RA症例女性21名(平均年齢・stage・class,49.6歳・2.2・1.9)である.水中運動教室は毎週2回,8週間実施した.教室の内容は,RA基礎教育と約90分間の水中運動(水中歩行,基礎的水中運動,泳法指導,自由泳)などである.水中運動効果判定のため,各種の測定・検査を筋硬度測定を含めて,水中運動実施直前・直後に2回施行し比較した.身体・体力測定では,体幹・下肢の筋力・柔軟性などに統計学的に有意な向上(以下p<0.05)が観察された.またLansbury活動性指数,日整会RA膝治療成績判定,心理テストにはそれぞれ有意な改善が認められた.血液検査では,炎症反応の有意増加はみられなかった.さらに上腕二頭筋,前腕伸筋群には,有意な筋硬度減少(柔軟度増加)が認められた.以上より,RA症例に対する水中運動は有益であると推察された.

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