呼吸生理の基礎と臨床

  • 西野 卓
    千葉大学大学院医学研究院麻酔学領域

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タイトル別名
  • Basic and Clinical Aspects of Respiratory Physiology

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抄録

 呼吸生理学は肺運動を介して発生するガス交換, 血液によるガス運搬, 組織における代謝などの機序を研究する学問である. 20世紀以降の研究成果により, 肺内ガスの換気すなわち肺呼吸に関する多くの問題が解決してきた. 呼吸管理は麻酔科医の最も得意とする分野であり, 適切な呼吸管理を行うには肺呼吸に関する基本的な知識を十分に身につけることが必要である. 肺呼吸を理解するためには呼吸運動を制御する部分である呼吸調節機構とガス交換を担う部分である呼吸器の両方の機能を理解することが必要である. 臨床上の病態を理解するためには, 全身麻酔薬や麻薬は呼吸調節系に強い影響を与えること, また不均等換気や換気/血流比異常, 肺シャント増加などの要因について理解することがきわめて大切である.

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