乳腺matrix‐producing carcinomaの1例

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  • A CASE REPORT OF A MATRIX-PRODUCING CARCINOMA

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抄録

患者は35歳,女性.2007年3月に左乳房腫瘤に気付き受診した.左乳房A領域に1.9cm大の腫瘤を触知した.マンモグラフィで境界不明瞭な腫瘤を認め,超音波検査で不整形の低エコー領域を認めた.MRIでは中心部に非造影部のある高信号領域を認めた.針生検で浸潤性乳管癌の診断で,乳房温存術とセンチネルリンパ節生検を行った.腫瘍の割面は,黄褐色充実性で限局していた.病理検査では,癌腫上皮から軟骨基質への直接移行がみられ,Matrix -producing carcinoma(MPC)と診断した.<BR>MPCはmetaplastic carcinomaの一亜型で,稀な疾患である.本邦における報告例の文献的考察を含め,報告する.

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