出血源精査中に小腸ダブルバルーン内視鏡検査にて発見した成人回腸異所性膵の1例

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  • A CASE OF ECTOPIC PANCREAS CONFIRMED BY DOUBLE-BALLOON ENTEROSCOPY TO DETERMINE BLEEDING SOURCE

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抄録

症例は80歳,女性.主訴は前胸部痛.既往歴に糖尿病,高血圧,不安定狭心症を認めていた.平成17年11月,前胸部痛を主訴に来院され,黒色便および貧血を認めた.貧血の原因精査を行ったが,上下部消化管内視鏡検査にて異常を認めず,小腸造影検査でも異常を認めなかった.そこで小腸ダブルバルーン内視鏡検査を施行したところ,回腸に頂部にびらんを伴った粘膜下腫瘍を認め,この病変が出血源と考えられた.不安定狭心症も合併していたため,まず経皮経管冠状動脈拡張術を施行した後,小腸切除術を施行した.病理組織検査にて異所性膵(HeinrichII型)と診断された.今回,小腸ダブルバルーン内視鏡検査にて発見した成人回腸異所性膵の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

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