New methods for evaluation of intractable cough in guinea pigs

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  • 鎮咳活性評価法  ‐気道粘膜の局所的器械的咳刺激法と局所的化学的咳刺激法‐
  • 実験技術 鎮咳活性評価法--気道粘膜の局所的器械的咳刺激法と局所的化学的咳刺激法
  • ジッケン ギジュツ チンガイ カッセイ ヒョウカホウ キドウ ネンマク ノ キョクショテキ キカイテキ セキ シゲキホウ ト キョクショテキ カガクテキ セキ シゲキホウ
  • ―気道粘膜の局所的器械的咳刺激法と局所的化学的咳刺激法―

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Abstract

鎮咳活性評価法としては,加瀬が開発した咳嗽犬法を始めとして,様々な方法がある.しかし,従来の方法は咳を画一的なものとして捉え,咳の多様性を念頭においた評価法とは言い難かった.このことが優れた鎮咳薬の開発にとって障害となっていた.我々はこの点を踏まえて,咳の多様性の少なくともその一部は下気道の求心性神経とそこに分布する受容体の性質に基づくという考えのもとに,新たな咳刺激法の開発を試み,この咳に対する各種鎮咳薬の作用を調べた.その結果,新たに開発した局所的器械的刺激法を用いての気管分岐部刺激による咳は,気管喉頭部刺激による咳に比べて鎮咳薬が効きにくく,臨床上,従来の鎮咳薬が効きにくい慢性咳嗽に一定の効果をもつ麦門冬湯が鎮咳活性を示すことがわかった.また,局所的化学的刺激法でカプサイシンを気管支分岐部に噴射すると,咳様の呼息反応を起こし,この反応もまた,鎮咳薬で抑制されず,麦門冬湯の活性成分の一つであるオフィオポゴニンなどで抑制されることがわかった.このように本稿で示した2つの方法は,慢性咳嗽に有効な薬物のスクリーニングに利用できると考えられる.<br>

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