HIVプロテアーゼ阻害薬ダルナビルエタノール付加物(プリジスタ^【○!R】錠300mg)の薬理学的特徴および臨床試験成績  [in Japanese] Pharmacological and clinical profile of Darnavir (Prezista^【○!R】)  [in Japanese]

Access this Article

Search this Article

Author(s)

Abstract

ダルナビル(DRV)は,野生型ヒト免疫不全ウイルス(HIV-1)および既存の抗HIV薬に耐性を示す臨床分離株に対して強力な抗ウイルス活性を示す,新規のプロテアーゼ阻害薬(PI)である.DRVは,HIV-1プロテアーゼの活性中心で複数のアミノ酸に相互作用することにより著しく強い結合親和性を示し,さらにDRVのbis-tetrahydrofuranylurethane(bis-THF)側鎖が主要活性部位のアミノ酸主鎖に結合するため,薬剤耐性変異による影響を受けにくいことが示されている.In vitroでの検討において,DRVは既存のPI耐性株に対する感受性を維持しており,また,薬剤耐性を引き起こしにくいことも示された.他に治療選択肢が限られた重度治療歴群のHIV-1感染症患者を対象とした用量設定試験(POWER1,2)の併合解析の結果,DRV群は対照PI群に比し優れたウイルス学的効果および免疫学的効果を示し,DRV群の安全性および忍容性は対照PI群と同様であった.また,欧米で審査中に実施された軽/中等度治療歴群を対象とした第3相比較試験(TITAN)では,実薬対照であるロピナビル/リトナビル(LPV/r)群に比しDRV/リトナビル(r)群の優越性が示され,DRVはウイルス学的治療失敗(Virological failure)が少なく薬剤耐性が発現しにくい新しいPIであることが示されつつある.DRV/r 600/100 mgの1日2回投与は,POWER試験から多剤耐性HIVに有効であり,且つTITAN試験から薬剤耐性がLPV/rに比し発現しにくいことからin vitroで示唆されたDRVの遺伝的障壁(genetic barrier)が高い薬理学的特長が臨床成績で示された.今後DRVは初回治療または軽/中等度治療歴群の患者へも使用され,HIV-1感染症患者の生命予後の改善に寄与することが期待される.<br>

Journal

  • Folia Pharmacologica Japonica

    Folia Pharmacologica Japonica 132(6), 363-369, 2008-12-01

    The Japanese Pharmacological Society

References:  8

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    10024384429
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00198335
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    REV
  • ISSN
    13478397
  • NDL Article ID
    9742283
  • NDL Source Classification
    ZS51(科学技術--薬学)
  • NDL Call No.
    Z19-247
  • Data Source
    CJP  NDL  J-STAGE 
Page Top