• 松本 智成
    大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター臨床研究部

書誌事項

タイトル別名
  • 5. Mycobacteria
  • 結核菌
  • ケッカクキン

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抄録

結核菌と人は長年共存関係にあり撲滅することはなかなか難しい.結核発生は日本において減少傾向にあるが,世界的には増加しており日本でも再増加する可能性がある.さらに薬剤感受性結核のみならずmulti-drug resistant tuberculosis(MDR-TB)の感染拡大を防ぐことが大切である.MDR-TB,特にextensively drug resistant tuberculosis(XDR-TB)は,治療の失敗のみならず感染によって広がっていることは現在では世界的な常識となりつつある.院内の結核感染対策を行い職員,患者に感染発病をおこさないように努力し,さらに定期・定期外検診にて素早く感染・発病者を見つけ更なる感染を広めない事はわれわれ医療従事者の使命のひとつでもある.結核感染対策の道具としてツベルクリン反応に代わりQuantiFERON-2G(QFT-2G)が導入され接触者検診においても使用し始めている.また結核菌分子疫学解析もPCRにておこなうvariable numbers of tandem repeats(VNTR)が主流になり臨床応用が可能になって来た.<br>

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