日本産板鰓類から得られたアカメウミビル(環形動物門: ヒル亜綱: ウオビル科)およびその新宿主記録

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タイトル別名
  • Stibarobdella macrothela (Annelida, Hirudinida, Piscicolidae) from Elasmobranchs in Japanese Waters, with New Host Records

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抄録

アカメウミビルStibarobdella macrothelaは, 汎世界的に分布する海産ヒル類で, 主として板鰓類に寄生する. 本報告では, 三浦半島沿岸(相模湾)で採集されたドチザメTriakis scyllium(ドチザメ科)の尾柄部(腹側), 沖縄島知念村海野漁港で採集されたアオスジトビエイ属の1種Aetomylaeus vespertilio(トビエイ科)の下顎の歯の付け根にある組織, および石垣島沖で採集されたイタチザメGaleocerdo cuvier(メジロザメ科)の口腔内に寄生していたアカメウミビルを記録した. ドチザメとアオスジトビエイ属の1種はアカメウミビルの新宿主記録となり, イタチザメは日本におけるアカメウミビルの新宿主記録となる. これらのうち, アオスジトビエイ属の1種に寄生していた個体は全長16 mmと非常に小型であったため, 外部形態を図示した. 沖縄島と石垣島沖における記録は, 南西諸島におけるアカメウミビルの新記録となる.

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