ナノ格子による巨大旋光性

  • 小西 邦昭
    東京大学大学院 工学系研究科 科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業CREST
  • 五神 真
    東京大学大学院 工学系研究科 科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業CREST

書誌事項

タイトル別名
  • Giant optical activity in chiral nanogratings
  • ナノ コウシ ニ ヨル キョダイ センコウセイ

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抄録

<p>近年の微細加工技術の進歩によって,可視光の波長より小さなサイズの特異な形状をもつ人工構造を作製することが可能になった.このような構造体は,光波を制御する人工的な物質として注目されている.光波の偏光回転をもたらす旋光性と呼ばれる現象は,キラル構造と呼ばれる鏡映対称性のない構造によって生じることが知られている.自然界にある物質では,この効果は非常に小さい.われわれは,光の波長程度の大きさの“卍”を周期的に並べた格子構造―キラルナノ格子―において,巨大な旋光性が発現することを見いだした.ここでは,誘電体のスラブ導波路上にキラルナノ格子を形成した構造体が示す巨大な旋光性について紹介する.</p>

収録刊行物

  • 応用物理

    応用物理 78 (6), 531-535, 2009-06-10

    公益社団法人 応用物理学会

参考文献 (13)*注記

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