首都圏の既婚勤労男性の1日のエネルギー摂取量の配分の実態

書誌事項

タイトル別名
  • The Distribution of Energy Intake in a Day for Married Male Workers Living in Metropolitan Areas
  • 首都圏在住の既婚勤労男性の1日のエネルギー摂取量の配分の実態
  • シュトケン ザイジュウ ノ キコン キンロウ ダンセイ ノ 1ニチ ノ エネルギー セッシュリョウ ノ ハイブン ノ ジッタイ

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抄録

この研究は,1日のエネルギー摂取量が現在どのように食事区分ごとに配分され,摂取されているのか実態を明らかにすることを目的とした。対象者は,30歳から50歳代までの153名の首都圏在住の既婚勤労男性である。最初に,対象者を1日のエネルギー摂取量に占める朝食の割合で4分位に分類した。平日,休日ともにQ1(25パーセンタイル未満グループ)の1日のエネルギー摂取量が,他のグループに比べて有意に低かった。どのグループも夕食のエネルギー摂取量の割合が他の食事に比べて高かった。次に,栄養素の摂取量の分布を,食事摂取基準に照らして,パーセンタイルのグループごとに検討した。平日はQ2(25-50パーセンタイルグループ),休日はQ3(50-75パーセンタイルグループ)が栄養素の不足の可能性が低かった。八つの栄養素のうち,タンパク質,鉄,ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンCにおいて,食事摂取基準に照らし合わせた栄養素摂取量の分布にグループ間で有意な差が認められた。3番目に,間食内容に関しては,朝食のエネルギー摂取量を1とした食事摂取割合による1日のエネルギー摂取量による配分比(朝食:昼食:夕食:間食)を4分位のグループごとにみると,朝食摂取割合の少ないQ1では,平日1:12.8:15.3:3.3,休日1:4:6:1.9と,間食が朝食より大きな比率になっていた。平日,休日ともにQ3が現在推奨されている1:1.5:1.5に近い値であったが,それ以外に間食が0.4という比率で摂取されていた。

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参考文献 (31)*注記

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