職域中高年男性におけるメタボリックシンドローム発症に関連する食習慣の検討

  • 大塚 礼
    名古屋大学大学院医学系研究科・公衆衛生学/医学ネットワーク管理学 国立長寿医療センター研究所・疫学研究部
  • 玉腰 浩司
    名古屋大学医学部保健学科・看護学専攻
  • 下方 浩史
    国立長寿医療センター研究所・疫学研究部
  • 豊嶋 英明
    名古屋大学大学院医学系研究科・公衆衛生学/医学ネットワーク管理学 安城更生病院健康管理センター
  • 八谷 寛
    名古屋大学大学院医学系研究科・公衆衛生学/医学ネットワーク管理学

書誌事項

タイトル別名
  • Dietary Habits and Incidence of Metabolic Syndrome among Middle-aged Japanese Male Workers
  • ショクイキ チュウコウネン ダンセイ ニ オケル メタボリックシンドローム ハッショウ ニ カンレン スル ショク シュウカン ノ ケントウ

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抄録

1997年に愛知県内某職域に属する40歳以上の男性のうち, メタボリックシンドローム (以下, Mets) なしと判定された1,857人を対象として, 摂取頻度や嗜好を問う食生活習慣 (卵・野菜・果物・洋菓子・牛乳・清涼飲料水・和洋中の食事・肉または魚・外食・朝食の摂取頻度, 濃い味付け・油っこい料理の好み, 腹いっぱいまで食べるか) が, 5年後のMets発症といかなる関連を有するかを検討した。1,857人中, 5年後にMets発症と判定された者は126人 (6.8%) であった。年齢, 喫煙, 飲酒習慣, 身体活動, 自覚的ストレスを調整した多重ロジスティック回帰分析の結果, 牛乳の摂取頻度が高いこと, 濃い味が好きだが控えること, あっさりしたものが好きなこと, 食事を腹八分目に控えることが5年後のMets発症リスクの低下と有意な関連を示した。個人の嗜好や食物摂取頻度, 食習慣への意識的な配慮が, 将来のMets発症リスク低下に関連する可能性が示唆された。

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参考文献 (25)*注記

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