〈声の分析と臨床〉声楽発声指導者の立場から―リアルタイム呼吸運動チェックシステム(ストレインゲージ)を用いた歌唱指導について―

  • 斉田 正子
    日本大学芸術学部音楽科 ヴォイステック音声研究所
  • 斉田 晴仁
    ヴォイステック音声研究所 さいだ耳鼻咽喉科気管食道科クリニック

書誌事項

タイトル別名
  • Application to Vocal Music Training of Newly Developed Strain-Gage Type System for Checking Respiratory Movement in Real Time-From the Perspective of the Vocal Music Coach-
  • —From the Perspective of the Vocal Music Coach—
  • —リアルタイム呼吸運動チェックシステム (ストレインゲージ) を用いた歌唱指導について—

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抄録

声楽発声指導は, 今日まで経験に基づいた主観的な方法で行われてきた. 呼吸法の指導は, 声楽発声指導において重要な課題であるが, 見るだけではわかりづらいため, 指導者によっては, 胸腹部の動きを手で確認して行っていた. しかし歌唱中の動きの確認は難しく, またセクハラの問題もあり, 客観的に呼吸運動を知る方法の開発が望まれていた. ストレインゲージは伸展による電気抵抗の変化で伸展度を計測できる機器で, これを胸部と腹部にベルトの一部として取り付け, リアルタイムに呼吸運動を調べるシステムを考案した. データはオシログラフを模したソフトで表示し, 客観的な呼吸運動の観察が可能で, 声楽発声の指導や音声治療の発声訓練に有効であることがわかった.

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