原発性虫垂癌の臨床病理学的検討

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タイトル別名
  • A Clinicopathological Study of Four Cases of Primary Appendiceal Cancer

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抄録

目的:原発性虫垂癌の臨床病理学的特徴について検討した.方法:過去4年間に当院で経験した4例の原発性虫垂癌に他6施設52例を加えた56症例に対し,主訴,術前診断,術式,組織型,深達度,病期,累積5年生存率について検討した.結果:虫垂癌の正診率は22%であった.組織型は腺癌34例(60%),粘液嚢胞腺癌21例(38%),深達度は SS以深の症例が46例(82%)と大半を占めた.病期はStage IIIa~IVが52%と過半数であった.累積5年生存率は,組織型別では腺癌65.1%,粘液嚢胞腺癌51.3%,病期別では,Stage 0:100%,Stage I:100%,Stage II:80.0%,Stage IIIa・IIIb:47.6%,Stage IV:15.0% (p<0.05)であった.結語:多くは進行癌で,予後の向上には早期発見が必須であるが,現状では有用な方法はなく今後の課題である.

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