小腸・大腸悪性リンパ腫の内視鏡診断

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タイトル別名
  • ENDOSCOPIC DIAGNOSIS OF INTESTINAL MALIGNANT LYMPHOMA

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抄録

腸管悪性リンパ腫の内視鏡的特徴について概説した.組織型では,びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma;DLBCL)が最も多いが,濾胞性リンパ腫やT細胞性リンパ腫など,胃リンパ腫ではまれな組織型も比較的頻度が高い.内視鏡・肉眼型は,隆起型,潰瘍型(狭窄・非狭窄・動脈瘤亜型を含む),MLP型,びまん型,混合型に分類され,組織型と相関がみられる.最も多い潰瘍型ではDLBCLが大半を占め,隆起型ではMALTリンパ腫とDLBCLの頻度が高い.MLP型では濾胞性リンパ腫とマントル細胞リンパ腫が多く,びまん型はT細胞性リンパ腫とIPSID(immunoproliferative small intestinal disease)に特徴的である.通常の上・下部消化管内視鏡に加え,ダブルバルーン内視鏡は腸管悪性リンパ腫の診断に有用な検査法である.

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